アフターピルの副作用で多いのは消退出血

アフターピルとは性行為時には特に避妊を行わなかったのですが、精子を膣内に射精された後で妊娠を望まない場合に服用したり、避妊を予め行っていたが失敗した場合に使用する薬です。
そして、この薬を服用すると生理のような出血を伴うことがあり、この出血が消退出血と言われています。
消退出血の理由は、女性ホルモンであるプロゲステロンが減少すると子宮膜が剥がれ、その子宮膜が体外に排出される時に出血するものであり、生理と区別するために消退出血と呼ぶこともあるようです。

アフターピルを服用しても避妊に失敗することもある

アフターピルは性行為時にコンドームを使わなかったり、使っていたが破れたりした場合や、膣外射精を行ってはいるがコンドームは使っていないといった場合に、妊娠の可能性があるとして緊急避妊薬として使用しています。
これは男性がコンドームの使用を嫌がり、女性が男性の要求に応じてコンドームを使用しないで性行為をした後で服用するといったケースが多いのですが、合意の上での性行為ではない場合にも使用されます。
犯罪などによる望まない膣内射精を行われた場合であり、このような性被害者の緊急避妊薬として用いられています。
アフターピルの避妊失敗率は3日以内に服用すると数パーセントと避妊が成功する確率は高いのですが、排卵日付近のいわゆる危険日に近いと15~45%と言われています。
また服用方法や適切な用量を服用していないと、その避妊失敗率は高くなる傾向が強くなっていくようです。
元から100%の確率で避妊ができるとはなっていないので仕方ないのですが、避妊を全く行わない性交渉でも、実際に妊娠する確率は8~15%程度となっているので、それからしても妊娠にまで繋がる性行為というのは低い可能性から成り立っているというのが言えます。
アフターピルは性交渉から3日以内に服用することで、薬に含まれている女性ホルモンが排卵を遅らせ、そのことで子宮膜への着床を阻害するために避妊できる仕組みとなっているため、受精卵が着床してから服用しても中絶薬のような成分を配合していないので避妊はできません。
この薬は緊急避妊として使われる薬であり、定期的に服用することで妊娠しにくい体質に変化していく低用量ピルとは違っています。
元々は妊娠可能であったものを強制的に変えてしまうのですから、そこには絶対という言葉は通用しないということです。
近年はセックスに対する考え方が寛容になりつつあり、女性も男性からの要求に対して気軽に応じるような風潮が強くなっているように思われます。
そこで男性がコンドームを使って避妊をしてくれればいいのですが、このコンドームを使用しての性行為を嫌う男性は少なくありません。
そこで女性も膣内に出さなければいいとか、アフターピルを飲むからそのままでの行為を了承してしまうケースがあるようですが、膣外に射精してもそれまでに精子は少しずつ出ているということと、アフターピルは100%の確率で避妊はできないということをよく知っておいてから行動すべきです。

アフターピルで妊娠が回避できない場合の胎児への影響

アフターピルを使っても完全には避妊ができないのですから、そこには当然にアフターピルの服用後に妊娠してしまう可能性もあります。
そこで気になるのは胎児への影響でしょう。
このアフターピルは元からある女性ホルモンの量を強制的に変化させて子宮内への着床を阻害するのを目的としているので、そんな状態で誕生した胎児に影響が及ばないなど思わない人はいないでしょうが、その点については安心して下さい。
アフターピルを服用していながら妊娠したとしても、基本的には胎児に影響は与えません。
ただしそのまま妊娠を継続した場合には葉酸不足になりやすいため、サプリなどで積極的に葉酸を摂取しておかないと出産時に苦労する可能性もあります。
また子宮外妊娠の確率も高くなるのは覚悟しておいた方がいいでしょう。
それはアフターピルが子宮内膜への着床を阻害する能力を持っているため、それ以外の場所に着床してそのまま妊娠してしまうからです。
アフターピルは子宮内膜への着床を阻害するだけで、他の腹膜や卵巣、卵管への着床を阻害するわけではありません。
この子宮外妊娠は全体の妊娠でも1~2%と低いので、アフターピルを服用しての妊娠で子宮外妊娠となる確率は極めて低いのですが、有り得ない話ではありません。
またアフターピルが子宮内膜への着床を阻害する働きがあることを考えれば、アフターピルを服用していたのに妊娠をすると子宮外妊娠となる場合が多いとも言えます。
この子宮外妊娠は六週目までは通常の妊娠と同じ状態が続くので判断がつきにくいのですが、それ以降は不正出血が増えて下腹部の痛みが強くなってきます。
この状態が悪化すると卵管破裂を引き起こしてしまう場合もあり、そうなると命の危険性を生じてしまうかもしれません。
そして胎児にも影響がないわけもなく、何かしらの障害を受ける可能性も否定はできないでしょう。
アフターピルを服用して妊娠しても基本的には胎児に問題が生じないというのは本当ですが、子宮外妊娠の可能性が高くなるというのも考えていかなければいけません。
妊娠を望んでもできないカップルが多い中で、望んでいないのに妊娠するというのも皮肉ではありますが、その場合にはあらゆる危険性を考慮して決断を進めていかなければ、困るのは母体となる女性と胎児だけです。

3日以内に出血したら婦人科系の病気を疑う

アフターピルを服用すると、正常に避妊ができたのなら服用後3日から三週間以内に消退出血が起きます。
この現象は妊娠するために厚くなっていった子宮内膜が女性ホルモンのプロゲステロンの減少で剥がれることで引き起こされるものであり、これによって着床が困難となって避妊が成功します。
ただし、この出血には発生した期間がとても重要になってきます。
3日後から三週間以内に起きればアフターピルの服用による避妊が成功したことになり、特に問題はありませんが、三週間を経過したのに出血がないと妊娠している可能性が高くなります。
アフターピルの避妊失敗率が実際に低い可能性ながらあるのですから、妊娠してもおかしい話ではありません。
それに排卵日に近い時に性行為を行うと、アフターピルを服用しても避妊できない確率は上昇してしまいます。
そのため期間内に出血がなければ妊娠を疑い、病院で正式な検査を受けるべきです。
それよりも注意が必要なのは3日以内に出血した場合です。
もちろん消退出血にも個人差があるので、正常な消退出血であっても3日以内に起きる場合もあれますが、それよりも消退出血以外での出血の可能性が出てきます。
この場合に考えられるのは、婦人科系の病気による出血か、以前の性交で既に妊娠していたか子宮外妊娠となっていた場合、またはホルモンバランスが崩れたために子宮内膜が早く剥がれたことが原因となっていることもあるので、直ぐにでも婦人科系の病院で検診を受けることが必要になります。
アフターピルを服用すると生理が早く来たり、その量そのものが変化したりと、今まで予期しないような不正出血が起きる場合があります。
その全てが異常ということは有りませんが、通常では生じない女性ホルモンの増減を人工的に発生したのですから、逆に言うと何の変化もない方がおかしいと言えます。
特にこの不正出血を放置すると流産しやすい体質となったり、不妊症にも成り兼ねません。
またアフターピルを服用すると副作用がよく起きます。
この副作用は軽いものが多いのですが中には血栓症を併発する場合もあるため、女性の体内ホルモンの状態を変えるだけではなく身体そのものに影響を与えてしまうケースもあるので、緊急避妊薬として使用する以外は、安易に性行為をした後に服用する常備薬のような感覚で服用するのはとても危険です。
最近はネットからでも入手可能になって更に簡単に手に入れられるようになっていますが、自然の摂理に反する薬なのは確かなので、その代償もあるというのはよく理解しておいて下さい。